
朝、目が覚めた瞬間から体が重い。
睡眠時間はそれなりに取ったはずなのに、すっきりしない。
起き上がるまでに時間がかかる。
午前中から、もうひと休みしたくなる。
暑さが続く季節には、そんな「朝の疲れ」を感じることがあります。
「もっと長く眠ればいいのかな」と考えがちですが、睡眠は時間だけでなく、体がきちんと休めているかも大切です。
今回は、夏の朝に感じる疲れについて、西洋医学と東洋医学、両方の視点から見ていきます。

こんな朝、ありませんか?
ひとつの原因だけではなく、暑さ、冷房、生活リズム、睡眠環境などが重なっていることもあります。
「疲れている=睡眠時間が足りない」とは限りません。
まずは最近の自分の生活を、少し振り返ってみましょう。
「何時間眠ったか」だけでは分からない睡眠
睡眠時間を確保していても、途中で何度も目が覚めたり、深く眠れなかったりすると、朝に疲労感が残ることがあります。
夏は寝室の温度や湿度が高くなりやすい一方、冷房が強すぎれば寒さで目が覚めることもあります。
また、暑い日は発汗量が増え、食事や水分の取り方も変化します。
つまり夏の朝の疲れは、
「睡眠だけの問題」と決めつけず、1日全体の過ごし方を見る
ことも大切です。

東洋医学では「朝の疲れ」をどう考える?

東洋医学では、疲れを単に「エネルギー不足」とだけ捉えるのではなく、食事、睡眠、季節、冷え、心身の状態などを含めて体全体をみます。
同じ「朝から疲れる」という訴えでも、
食欲がない人。
冷えを感じる人。
眠りが浅い人。
体が重く感じる人。
では、考え方が異なります。
特に夏は、外の暑さと室内の冷房という大きな温度差の中で生活する季節です。
冷たい飲み物や食べ物が増えたり、暑さで食欲が落ちたり、夜の睡眠環境が変化したり。
こうした小さな変化が積み重なることで、「朝になっても回復した感じがしない」と感じることがあります。
大切なのは「どちらかに偏りすぎないこと」
暑いからといって、体を冷やし続ける。
反対に、冷えが気になるからと暑さを我慢する。
どちらか一方に大きく偏るのではなく、その日の体調や気温に合わせて調整すること。
Biser Weeklyで大切にしている**「中庸」**の考え方は、夏の暮らしにも役立ちます。
朝の疲れを感じる日に。暮らしでできること
特別なことをたくさん始める必要はありません。
まずは、毎日の中の小さなところから見直してみましょう。
朝は光を浴びる。
起きたらカーテンを開け、朝の光を取り入れます。朝の光は体内時計を整える手がかりになります。
水分をとる。
暑い季節は睡眠中にも汗をかきます。起床後は、まず水分補給を。
冷房は「つける・つけない」ではなく調整する。
暑さを我慢して睡眠を妨げる必要はありません。一方で、冷風が体へ直接当たり続けないよう、風向きや寝具を調整してみましょう。
朝食は、その日の体調に合わせる。
食欲がない朝に無理をする必要はありませんが、冷たいものだけに偏らず、温かい汁物など取り入れやすいものから始める方法もあります。
朝に食べたい、やさしい養生ごはん
卵としょうがのやさしいスープ
朝からたくさん食べるのがつらい日にも取り入れやすい、簡単なスープです。
材料(1人分)
・卵 1個
・水 250ml
・しょうが 少量
・ねぎ 少量
・鶏がらスープの素など 適量
鍋に水としょうがを入れて温め、味を整えます。溶き卵を流し入れ、最後にねぎを添えれば完成です。
食欲や体調に合わせて、ごはんを少量加えて雑炊にしても。
「体に良いから食べなくては」ではなく、その朝に無理なく食べられるものを選ぶことも養生です
朝の疲れに。2つのツボ
セルフケアでは、たくさんのツボを覚える必要はありません。
今回のBiser Weeklyでは、朝の疲れを考えるときのセルフケアとして、2つのツボをご紹介しています。
合谷(LI-004)
合谷は、手の甲にあるツボです。
東洋医学では幅広く用いられる代表的な経穴のひとつ。疲れを感じているときだけでなく、頭や顔まわりの不調など、さまざまな場面で選ばれます。
朝、まだ頭も体も動き出していないように感じるときには、手をやさしくほぐしながら合谷に触れてみるのもよいでしょう。
強く押す必要はありません。「気持ちいい」と感じるくらいの刺激で十分です。
太谿(KI-003)
太谿は、足首の内側にあるツボです。
東洋医学では「腎」の経絡に属し、生命活動の土台となる働きと関係する重要な経穴として扱われています。
「眠ったのに回復した感じがしない」「疲れが抜けにくい」と感じるとき、東洋医学的に体全体の状態を考える際にも使われるツボです。
足首を冷やしやすい夏は、太谿周辺にやさしく触れながら、足元が冷えすぎていないか確認してみるのも一つの養生です。
手と足、上下から整える
今回、合谷と太谿を選んだのは、セルフケアしやすい**「手+足」**の組み合わせでもあります。
朝から疲れていると、何種類ものセルフケアをすること自体が負担になることがあります。
そんな日は、手の合谷と足の太谿。
2か所だけ、ゆっくり。
養生も「たくさんする」より、その日の自分に合わせて続けられることを大切にしてみてください。
※掲載しているツボはセルフケアの参考です。自分に合う場所や詳しい方法については、お近くの鍼灸院へご相談ください。
Biser Note

疲れていると、
「ちゃんと寝なければ」
「朝から動かなければ」
「元気にならなければ」
と、回復するためにも頑張ってしまうことがあります。
でも、体調は毎日同じではありません。
よく動ける日もあれば、少し休みたい日もあります。
朝から疲れている日は、まず「昨日と何が違ったかな」と自分の体を眺めてみる。
睡眠。
冷房。
食事。
水分。
前日の疲れ。
体から届いている小さな変化に気づくことも、養生のひとつだとBiserでは考えています。
「整える」は、ちょうどよいところを探すこと
東洋医学には、偏りすぎないことを大切にする考えがあります。
たくさん眠ればよい。
たくさん運動すればよい。
体を温めればよい。
健康のための方法も、すべての人に同じ量が必要とは限りません。
暑い日は冷房を上手に使う。
冷えを感じたら一枚足す。
疲れた日は休む。
動ける日は少し歩く。
その日の自分にとっての「ちょうどよいところ」を探す。
それが、Biserが大切にしている中庸の養生です。
今日の養生メモ
朝から疲れていたら、すぐに「睡眠時間が足りなかった」と決める前に、
昨夜は心地よく眠れた?
冷房は寒くなかった?
昨日は無理をしていなかった?
食事や水分はどうだった?
そんなふうに、少し広く振り返ってみてください。
毎日の小さな変化に気づくことが、未病の段階で体を整える第一歩になります。
Biser鍼灸salon
「病気というほどではないけれど、なんとなく調子がよくない」
Biserでは、そんな小さな変化にも耳を傾けながら、その方の今の状態に合わせた施術を大切にしています。
施術内容・料金については、Biser公式ホームページの「メニュー・料金」からご覧いただけます。
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